前回の記事でいかにシャインマスカットが凄いぶどうかを
書きましたが今回は凄いぶどうが故のシャインマスカットへの危惧を書いてみたいと思います。
まず前置きにこの話を書いておいた方がわかりやすいですかね
黒系ぶどうと青系ぶどうの決定的な違い。
それは色です(当たり前)しかしこの違いは大きく色をこさせるという作業や技術が青系には必要ありません。
ぶどうの色がくるメカニズムについては最近色々とわかってきたのでそのうち書こうと思っていますが
まず適正な収量以上にぶどうを生らせると絶対に色が着ません(黒系でさえ青のままになるくらい)。
それどころか味も乗らないためものすごくまずくなります。
黒系ぶどうは出荷規格に色があるので収量オーバーは出来ないのですが
青系ぶどうは一見区別が付かないので収量を大幅にオーバーさせてまずいぶどうでも
出荷されてしまう場合があります。
また市場の価格はぶどうの量が少ないほど高くなります。そこで熟していなくても分りにくい青系ぶどうは超早もぎで出荷されてしまう場合があります。
以前、ネオマスカットというぶどうが市場をにぎわせている時代があったそうですが現在はあまり見かけないぶどうになりました。
その原因が上記のことになり、本来はおいしいぶどうなのにまずいぶどうというレッテルを貼られてしまったのです。
いくらシャインマスカットが凄いぶどうでも作り手の采配一つでまずいぶどうになってしまう・・・
特にシャインマスカットにいたっては現在もの凄く高値が付いていますが全国での栽培面積凄い増えています。
こうなると将来的には品質競争(これは良い)と価格競争・それに出荷時期や出荷量の競争が激化して行くことが予想されます。
しかもシャインマスカットのような青系ぶどうを作りなれない産地等も多々あるので・・・・・
とつらつらと色々書きましたが何が言いたいかといいますと、
おいしいぶどうを作りましょうという事です
シャインマスカットがネオマスカットと同じ道を歩かないことを祈るばかりです・・・・・・
コメント
コメント一覧 (3件)
こんにちは。
台風の時って、ぶどう狩りできますか?
鈴木さん>
コメントありがとうございます。
基本的に台風でも営業はしております。
ぶどう狩りということですが、品種・時期によりハウス内でも可能ですが
カッパでもよろしければ(久保田園にて貸し出し可能)ぶどう狩りは可能です。
あまりに大きい台風の場合ですと早くに閉店してしまう場合もありますので
お電話をしていただければ店を開けてお待ちしておきます。
初めまして。
山梨へは年に何度も行っています。
おいしい葡萄を狙っていきます、青色と黒色の葡萄の話とても参考になりました。
最近、おいしくないシャインマスカットに当たっています、そんな事情があるなんて知りませんでした、お寄りしてみたいです。
どうぞよろしく。