意外と多いのがぶどうは何もしなくてもこのような形
になると思われていることです。
しかし、実はこのぶどうらしい形は私たちブドウ農家が作っております
以前、房づくりという作業をご紹介したと思いますが
そのままではサイズ、粒の数ともにオーバーしていますので
形を整え、ちょうどぴったり粒が残りカッコイイ
ぶどう狩り用のブドウになるようにするための
大事な作業が摘粒(てきりゅう)です。
他の果物にはなく技術と経験とセンスが問われ、
ぶどうの見た目のすべてを決定させる難しい仕事です。
では作業工程を見ていきましょう。
この写真が房づくり→ジベレリン処理と済んだ状態です。
房も大きすぎ(大きすぎると粒の大きさ・味、色が悪くなります)ますね(汗)
粒もびっしりだし・・・
ちなみに久保田園では1房700g位になるように作ります
(農協出荷の規格は400g前後のパックサイズになります)
700gくらいですと味・色・見た目のバランスが一番いいように思います。
ということで摘粒途中の写真です
約半分粒を切りました。
サイズと粒の感じがわかりますでしょうか??
そして一気に完成(爆)
この摘粒を難しくしている点に品種によってまた畑によって、
さらには木によっても粒の大きさが違いますのでそれに対応するのが
まさに技術ですね(難しいです)
参考までに藤稔の摘粒後の写真です
このぶどうは巨峰系ぶどうで最大の粒の大きさになりますので
がっつり粒を少なくしてあります。
参考までに巨峰は一粒15g前後・藤稔は一粒25g前後で最大40gです。
違いがお分かりになっていただけたでしょうか?